グリーストラップ(阻集器)の維持管理
更新日:2025年4月22日
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グリーストラップ(阻集器)の適切な維持管理をお願いします!
グリーストラップ(阻集器)とは?
グリーストラップ(阻集器)とは、厨房等からの排水に含まれる油脂類を分離浮上させて収集するための装置です。
グリーストラップ(阻集器)の維持管理を怠ると・・・
グリーストラップ(阻集器)の阻集能力が低下し十分に処理しきれない油脂等が流れ出し、下水管の詰まりの原因ともなります。
維持管理が不適切なグリーストラップ
油脂で閉塞したマンホール
清掃後のマンホール(参考)
グリーストラップ(阻集器)の維持管理
グリーストラップの清掃頻度の目安は次のとおりです。
- バスケットの清掃は毎日1回以上
回収したバスケット内のゴミは事業系一般廃棄物として処分してください。 - グリース(油)の清掃は1週間に1回以上
集めた油脂は金網・ヒシャク等で回収し、容器に保管して産業廃棄物処理業者に処理を依頼してください。(浮上した油脂をホース等の流水で押し流さないでください。) - ゴミ・残さの清掃は1ヶ月に1回以上
ゴミ・残さは金網・ヒシャク等で回収し、容器に保管して産業廃棄物処理業者に処理を依頼してください。 - 排水トラップ内部の清掃は2~3ヶ月に1回以上
掃除口のフタを元の位置に戻すようにしてください。
維持管理上の注意事項
- 清掃頻度は油脂の量より、決定してください。
記載している清掃頻度は目安です。油脂の量により、清掃回数を増やしてください。 - 清掃時に油脂、ゴミ、残さは、そのまま流さないでください。
分離した油脂、ゴミ、残さは、ヒシャク等で除去してください。清掃時に流して、公共下水道に排出しないように注意してください。 - 清掃時以外は隔板を正しく設置してください。
隔板を外したままや正しく設置されていなければ、阻集能力が著しく低下します。 - 適切な維持管理をお願いします。
適切な維持管理がされず、公共下水道管に詰まり等が発生した場合、詰まりの復旧作業に要する費用、その他の復旧費用等は原因者の負担になる場合があります。 - その他
- グリースを分解する菌を投入してばっ気したり,オゾンなどを利用してばっ気したりする処理装置を追加設置しないでください。
グリーストラップにばっ気装置等の後付け機器を設置すると、グリーストラップ内で油脂分が撹拌されて宅内排水管や下水道管内に流出し、グリーストラップ本来の機能が発揮できなくなるおそれがあります。 - グリーストラップの上には物を置かないようにしてください。
グリーストラップの上に物を置くと、点検・管理に支障をきたすことになります。
排水に関する留意事項
- 多量の排水は流さないでください。
グリーストラップの能力を超えて排水を流し続けると、油脂が十分に分離する前に阻集器の中を通過してしまいます。 - 高温の排水は流さないでください。
グリーストラップ内では排水の温度が一定以下にならないと、油脂は凝固分離しません。食器洗浄機など排水が高温になる機器の設置位置に注意してください。 - グリースを分解して、排水として流すタイプの油脂処理剤等は使用しないでください。
使用済み食用油と混ぜて排水して流すタイプの処理剤、グリーストラップ内のグリースを分解して排水として流すタイプの処理剤などは、グリースを乳化させ分散しているだけで、グリースは分解されることなく排水されてしまいます。
<参考> 維持管理上の留意点(日本阻集器工学会(外部サイト))
西宮市下水道条例に定められた基準に適合しない下水を、継続的に公共下水道に排出させた場合、条例に基づき過料を科せられる場合があります。
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