腎機能について
更新日:2025年7月23日
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5人に1人がCKDに該当すると言われています
日本人の慢性腎臓病(CKD)患者数は約2,000万人と推計され、成人の約5人に1人が該当すると言われています。*1
しかし腎臓は「沈黙の臓器」と言われており、自覚症状が乏しく、症状を自覚した時には既に進行しているケースも少なくありません。
早期から適切な治療を行えば重症化を予防することが可能であるため、早期発見・早期治療が大切です。
引用元:*1 一般社団法人日本腎臓学会 CKD診療ガイドライン2024
目次
腎臓は腰のあたりに位置する左右1対の臓器です。握りこぶし程度の大きさですが、重要な働きをしています。
(1)尿をつくる
血液を濾過して、余分な水分や尿毒素などの老廃物を尿として排出します。
(2)身体のバランスを調整する
必要な水分や電解質を再吸収することで、体内の水分量のバランスを保っています。
(3)ホルモンをつくる
赤血球を作ることを促すエリスロポエチンや血圧を調整するレニンを分泌しています。
(4)骨を強くする
骨を丈夫にするために重要な活性型ビタミンDを産生しています。
腎機能の指標として尿たんぱく(尿蛋白)、eGFRがあります。
慢性腎臓病(CKD)は多くの場合、eGFRの値が60未満もしくは尿蛋白陽性が続くことをもって診断されます。
ぜひ一度、ご自身の健康診断の結果をご確認ください。
※職場等で実施される健康診断の検査項目には含まれていないことがあります。
西宮市国民健康保険課では、特定健康診査を委託医療機関で受診された人のうち、腎機能低下の危険がある人を対象に「慢性腎臓病(CKD)予防連携事業」を実施しています。詳しくはリンク先をご確認ください。
「慢性腎臓病(CKD)予防連携事業」
腎臓の機能は加齢により徐々に低下していきます。
それに加え、生活習慣の乱れ(食べすぎ、食塩のとりすぎ、アルコールの飲みすぎ、運動不足など)やたばこ、ストレスなどは腎臓に大きな負担をかけます。
さらに、糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病は腎臓への負担を増加させ、互いに悪影響を及ぼします。
食事や運動などの生活習慣を見直し、改善していくことがCKDや他の生活習慣病の予防になります。
生活習慣の改善について詳しくは以下のページをご確認ください。
・食事のポイントについて「改善しよう!食事編」
・運動のポイントについて「改善しよう!運動編」
・禁煙のポイントについて「改善しよう!禁煙編」
・腎機能以外の生活習慣病について「生活習慣病予防」
このほか、定期的に健康診断を受け、ご自身の体の状態をチェックしましょう。自覚症状がある、もしくは健康診断で「治療が必要」に該当した項目があれば、早めに医療機関へご相談ください。